Lovat Mill 200周年限定生地
ブレーマーは、ツイードの名前の由来となった伝統的な「ツイル(綾織り)」構造を採用しています。
この生地は、しっかりと撚られたシェヴィオット糸を用いた2本綾と2本綾の織りで作られており、ボーダー地方の風景を反映した色合いが特徴です。
この地域特有のシェヴィオットウールは非常に弾力性が高く、保温性と耐久性に優れているため、ハイランドのエステート(領地)での使用に最適です。
ラバットミルは、鮮やかな色彩のミックスヤーンで知られており、その多くは1800年代初頭にまで遡ります。
ウールは染色され、多彩な色合いの糸に仕上げられた後、一定の配合でブレンドされ、紡績されることでラバット特有の色味が生まれます。
このパターンは、青みがかったグリーン系の独特な色合いを持ち、初秋の丘陵地帯を表現したラバットツイードの好例です。
プリンス・オブ・ウェールズ
後にイギリス国王となるエドワード7世が、狩猟の際に訪れた土地で見つけたツイードをとても気に入り、よく着ていたことから、この柄は「プリンス・オブ・ウェールズ・チェック」と呼ばれるようになりました。
この柄の特徴は、白と赤をベースにした細かいチェックの上に、グレー系の大きなチェック(オーバーチェック)が重なっていることです。
また、柄の繰り返しは少し大きめで、細い線の織りが交互に入ることで、奥行きのある上品な表情になります。
今回の生地は、しっかり撚られた糸で高密度に織られているため、耐久性があり、仕立て映えするのが特徴です。
ウールの種類も使い分けられており、しっかり感と柔らかさのバランスが取れた仕上がりになっています。
ソーンプルーフは、とても丈夫でしっかりとしたツイード生地です。
織り方はシンプルな平織りですが、太めの糸を高密度でぎっしり織り込むことで、重厚感と耐久性を生み出しています。
使われているのは、強く撚ったラムズウールの糸。これにより生地にコシが生まれ、長く着てもへたりにくいのが特徴です。また、色の異なる糸を組み合わせることで、ツイード特有の奥行きのある表情も楽しめます。
名前の「ソーン(=棘)」の通り、もともとは茂みや枝の中でも着用できるように作られた生地で、棘が刺さりにくく、糸が引っかかりにくいほどしっかりした作りになっています。
ゲームフェザー
ヴィクトリア朝のデザイナーたちの創意工夫には、限界がなかったようです。
こちらは、狩猟鳥が羽を落とす際に見せる、羽毛に光が当たって輝く様子を表現するために作られたツイル織りです。
この美しい輝きは、ツイルの角度や糸の浮きの長さを変化させるという、複雑な工程によって生み出されています。
この「ゲームフェザー」は、ラバットミルのミッドウェイト・タラクロスで表現されています。
これは、ブラックフェイス種とシェビオット種の羊毛、それぞれの特徴を活かした伝統的なツイードです。
ブラックフェイスの羊毛には、染まりにくいケンプ繊維が含まれており、それが生地に素朴で味わい深い表情や独特の色の粒感を与えます。
一方で、シェビオットの柔らかい繊維は染料をよく吸収し、このような奥行きのある豊かな色合いを生み出します。
プレーンウィーブとフロート
このクラシックな生地は、スコットランド・ボーダーズ地方のミルによって生み出され、長年にわたり愛され続けてきました。
ベーシックな平織りに、長いフロート(浮き糸)の技法を組み合わせたもので、1850年代に誕生したこの革新的な織りは、奥行きのある豊かな色彩と表情を生み出します。
ヴィクトリア時代、ホーイックのデザイナーたちは、色使いやデザインの革新の中心的存在でした。
当時としては画期的な織り技術を用いて生み出された生地は、パリのメゾンからも高く評価され、婦人服のための特別な素材として重宝されていました。
その後もボーダーズ地方のミルは、さらなる発展を目指しデザインに積極的に投資を行い、創造性の幅を広げていきます。
その精神は現代にも受け継がれ、毎シーズン、新たなコレクションとして美しいデザインが生み出され続けています。










